からだが教えるお産のサイン
出産に向けて準備が整ったサイン
いよいよお産が近くなってくると、個人差はありますが、体にいろいろな変化が現れてきます。これが、母親の体もお腹の赤ちゃんも出産に向けて準備が整った、というサインになります。すべての人にこうしたサインが現れるわけではなく、まったく兆候のないままお産を迎える人もいます。実際に体の変化がなくとも、妊娠39週に入ったら、いつでも大丈夫という心の準備をしておきましょう。
1)トイレが近くなる
お産が近くなると、赤ちゃんの頭が下がってきて、母親の骨盤の中に入ってきます。赤ちゃんの頭で膀胱が圧迫されるため、それまで以上に尿意を感じやすくなります。
2)胃がすっきりして食欲が出る
赤ちゃんの頭が下がってくると、胃への圧迫感がなくなります。そのため食欲も出てきて、食事もたくさん食べられるようになります。
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3)不規則にお腹が張る
1日に数回、お腹に軽い生理痛のような張りを感じるようになります。これは「前駆陣痛」というもので、本格的な陣痛ではありませんが、お産が近づいているサインです。
4)胎動が少なくなる
赤ちゃんの頭が母親の骨盤内に固定されると、動きが少なくなることもあります。しかし、個人差が大きく、直前まで動いていたという人もいるので、あくまでも目安として覚えておくと良いでしょう。
5)恥骨のあたりに痛みがある
お産が近くなると、赤ちゃんが産道を通りやすいように、恥骨の結合部が左右に少し開きます。そのときに痛みを感じる人もいます。
6)おりものが増える
白っぽくて水っぽいおりものが、それまで以上に多くなります。
お産がスタートした証拠
そして、次のような兆候が現れたら、いよいよお産がスタートした証拠です。初産婦の場合は規則的な陣痛がはじまってから、赤ちゃんが生まれるまで10時間以上かかることが多いので、あわてずに入院準備をしましょう。
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1) おしるし
少量の血性のおりもの。一般的には、陣痛のはじまり前後に見られますが、すぐに分娩に至るとは限りません。数日後になるというケースもあるので、あわてずに次の兆候を待ちましょう。ただし、多量に出血したり、量が増えていく場合はトラブルの可能性もあるので、病院に連絡をとりましょう。
2) 陣痛
規則的な子宮収縮。お腹の張りが連続して起こり、痛みがだんだんと強くなるようであれば、それが陣痛です。初産の場合は10分間隔、経産婦であれば15分間隔になったら、病院へ連絡しましょう。
初産の人は、陣痛が10分間隔になっても、子宮口が5cm開くまでには約7〜8時間、そこから全開大になるまでには、さらに約3〜4時間かかります。陣痛の合間を見て、シャワーを浴びたり、軽く食事をとるなどして、落ち着いて入院準備をしましょう。
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3) 破水
子宮から出る生温かい水。普通、破水は子宮口が全開大(10cm)になってから起こるものですが、陣痛の前に破水することもあり、これを前期破水といいます。前期破水は、ほうっておくと赤ちゃんが感染症を起こす心配があります。妊娠37週以降はそのままお産に進むことになります。
破水がバシャンと音がするほど大量に流れ出たり、少量でもだらだら流れ続ける場合は、病院に連絡をして入院するようにしましょう。破水をしたら、感染症を防ぐためにも入浴は避けます。
お産の流れ
目安は初産で15時間、経産婦で8時間
お産の全体の時間は、普通、陣痛が10分間隔で起こるようになってから計算をしはじめます。初産の場合は約15時間、経産婦の場合は、約8時間が目安となっていますが、あくまでもこれは平均の時間。10分間隔の陣痛がついてから、生まれるまで2〜3日かかる人もいます。また、分娩の途中でトラブルが起こることもありますが、80%以上は正常産ができるので、必要以上に心配する必要はありません。お産の前にしっかりとした知識を得て、できるだけ不安を取り除き、リラックスしてお産に望むことが一番大切です。
<イメージ図>
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