私自身は非常に懐疑的なのですが、「男性の喫煙により、精子のDNAが改変されて子孫に悪影響を与える」という説(No.3さんも書かれていますね)を紹介します。
出典はこちら。
これ、英文論文のアブストラクトなので一般の人にはなかなか読み辛いでしょうから、この論文内容を要約した記事も紹介しておきます。
要するに、マウスの精子幹細胞をタバコの煙に晒すと、精子のDNAに損傷が生じる、という実験データです。
・・・まあ、私自身はこの実験成績から、「男性喫煙者の精子DNAの損傷によって子孫に悪影響が出るかも!」と推論することにはとっても懐疑的です。
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まあ、全文を読んでいないので実験の細かいところは判らないのですが(あまり読む気にもなれないけど)、幹細胞をタバコの煙に晒した、という実験方法が?です。喫煙時の血液状態とはぜんぜん違うだろう・・・と思うんですけどね。
他にも調べた遺伝子部位が反復部位だったり(元々変異が多く起きるサイトなのでは?)して、そのためか「非喫煙状態」の幹細胞と1.4~1.7倍くらいしか変異率が変わらなかったりするあたりも、?だったりします。
でも一番疑問なのは、喫煙者の精子のDNAが損傷しやすいのは理解できるとして、それを「子孫に悪影響」に直結させる論調です。DNAに損傷を受けた精子は「受精能を失う」確率が� �も高いはずでしょう。
どのようなテストでは、妊娠中期で行われ
けっこう昔から喫煙者の精子は受精能が低いということは言われていました。そういう意味では素直に「なるほど」と思える成績ではあるのですが・・・
でも邪推すれば、遺伝子として機能していない反復領域を実験対象として選んだということは、他の"まともな"領域では差が出なかったからなのでは?と思っちゃいますけどね。
"幼児の窒息の恐怖"
喫煙男性は精子の受精能低下の他に勃起不全になりやすいなど、「生殖能力」そのものが落ちるのは多分間違いがないところでしょう。
ただ、受胎に成功してしまえば、その子供に精子の遺伝子レベルで悪影響を及ぼすことは、少なくとも統計データとして見えてくるほどの差はない、と私は思いますが、まあどう考えるかは質問者さん次第です。
ちなみにこの論文の主張を信じるのなら、喫煙歴がある男性は禁煙しても手遅れだそうです。この理屈も私にはいまいち納得しづらいですが。
ひとつだけ老婆心でいらぬお節介を言わせていただければ、喫煙者でもしかしたら精子のDNAに損傷を受けているかもしれないけれど「質問者さんにとって好ましい遺伝子を持った男」の方が、「非喫煙者でまったく損傷のない綺麗なDNAを持っているけど、でもその遺伝子そのものがカス」という男より、繁殖の相手としては好ましいのでは?
その相手を質問者さんが選んだわけですから、それで良いのでは?とよけいなことですが思いました。
DNAにダメージを与える物質は世に満ちています。生物はそれに耐えて(耐えられずに滅んだ個体や種も多いでしょうが)、時にはそれを進化のきっかけにして生きてきたわけですから。
ま、彼氏は禁煙できるならした方が良いに決まってますけどね。
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