先発構想から外れ、不慣れな中継ぎで開幕を迎えることになった米大リーグ・マリナーズの岩隈久志投手(30)。昨季から半減した年俸を補うための手厚い出来高も、先発失格で「ゼロ回答」のピンチだ。
ここまでオープン戦では、4試合12イニングを投げ防御率3・75、被安打19と低調な内容。大リーグのキャンプはチームプレーの練習と実戦感覚を取り戻す場で、個人の調整はオフのうちに終えるものだが、渡米1年目の岩隈は明らかに投げ込み不足でキャンプインした。
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フォームがなかなか固まらず、キャンプ途中でようやく自主練習で球数を増やしたが、大リーグ公式球への違和感で前腕部に張りも。球速はいまだ140キロ台前半にとどまり、調整の遅れが目立っている。また生命線のフォークボールは大リーグで投げる投手が珍しいため、慣れない捕手が捕れず暴投になりがちだ。
1年契約ながら、スタートダッシュに失敗。「今までほとんど(中継ぎを)やったことがないが、いい経験ができると感じたし、どんな状況でも投げられる投手になれればいい」と必死に前を向くが、金銭面で被るダメージは甚大だ。
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昨季楽天での年俸は推定3億円。オフにフリーエージェントとなったが、米球界に「岩隈の右肩の状態はかなり悪い」とのウワサが巡ったせいか、マリナーズとは単年150万ドル(1億2500万円)の格安契約。その分、最大340万ドル(2億8000万円)の出来高がついた。
おもな柱となるボーナスは先発登板が20試合から、投球イニング数は140イニングから増えるにつれて加算される。投球内容にかかわらず、1年間先発ローテーションを守りさえすれば30試合余の登板機会が得られ、昨季と同等の年俸がもらえるはずだった。
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